あー、いちにちが終わる
(シローb)
デイドリームビリーバー 電話をかけると「お客様は電波の届かない場所におられるか
電源が入っておりません」のアナウンスが 耳に響き みだらな妄想は吹き飛んだ
上がっては下がり 浮かんでは消える 顔と名前 過去と未来 必死に探す
ヒラヒラ舞う蝶々を追いかけて幻想へ 乾燥した肌は荒れてゆく一方で
間違いを犯すのを恐れおののくが 抑えきれない欲望が判断を鈍らした
反省して学んだはずの多くの教訓を忘れ 今日もまた同じ失敗を繰り返す
気になった様々な事はことごとく忘れ たまには街へ出て 遊び呆けようか
何をどうしようがバラバラになった世界は 原っぱに咲く ただの一輪の花びら
(いけにえ太朗)
頭のてっぺんから爪先までびっしり詰まった嘘で毎日動く なんとかただ数ミリ動く
蠢く退屈な存在 つまりつまらない生活を送り 積もり積もった灰のような溜息が
あーせい こーせい いかんせん ばったもんの人生を築く
ある日ふっと気付くことに毒づき十分で忘れる 日はすぐに暮れる
黄昏時 気削がれる時 身を切る思い 重い足を引きずり 前を向くにしても
後ろを向くにしても ひんむく目が節穴なら意味はない 意味のない発言を繰り返し
自己満に浸る実体のない空虚 どうしようもないことはどうしようもないですませ
迷惑かけたら「すいません」で反省したふり 全部寝たふりで誤魔化す すかす
スカスカの頭をスルーした言葉は後日利子つけて返ってくるで もっと苦しいって
なるのに なにぬねのーのでまた繰り返す
(シローb)
葛藤なんてカッコつけた言葉で語ってみせてやったふりするのはとても簡単なことだから
実際のところは実体のない蜃気楼で人を信じようとする気持ちは霧の中
既成に捉われ自制するだけでどうせ 惰性で無駄に過ごし稼いでは消える
一寸先は闇 やがてくる波 一見 穏やかな日々に入りだした微かなヒビ
確実なものなんて何一つないと 嘆いてみたって 一日は終わる
ハッとして気付けばこれは正に白昼夢 剥ぎ取った衣装と掃いて捨てる言葉
波打ち際でひとりなす術なく立って やがて やってくる大波に 飲まれ見失って
水が洗い流し荒れ果てた大地に咲いた 鮮やかに見える それは一輪の花びら